静岡県伊豆の国市で昨年11月、秋祭りの山車が横転し、1人が死亡、13人が重軽傷を負った事故で、同県警は22日、山車の運行にかかわっていた関係者2人を業務上過失致死傷の疑いで静岡地検沼津支部に書類送検し、発表した。2人とも容疑を認めているという。
書類送検されたのは、いずれも伊豆の国市在住で、山車の誘導責任者を務めていた男性会社員(39)と祭りの責任者の建設業の男性(70)。
県警交通指導課と伊豆中央署によると、同市田京の市道で昨年11月3日午前8時40分ごろに起きた事故で、会社員は適切な誘導の指示をせず、建設業の男性も安全な運行方法をきちんと伝えないまま運行させたため、山車が坂道で暴走し、巻き込まれた男性(当時72)を死亡させ、24~55歳の男性13人には重軽傷を負わせた疑いがある。
事故当時、会社員は山車から離れて運行を誘導していた。建設業の男性は横転現場ではなく、神社にいた。
捜査関係者によると、山車が坂道を下る際には前方にいる綱の引き手が後方に回り、坂の上から引っ張って山車の速度を緩めるなどの必要な運行方法を2人とも認識していながら、適切に対応していなかった。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル